私の写真は、街のスナップから入りました。
函館生まれなので、当たり前にある雰囲気のある光景の魅力は感じられませんでした。「歴史はある」という自負だけで、語れるほどの知識は持っておりませんでした。大学に進学し、本格的に函館の魅力の深さを感じたのはこのときかも知れません。写真部に入り、被写体として感じて撮影し始めたのがキッカケでした。
写真を撮影し、展示すれば見た人からの質問に答えられないのは「作品に力があっても説得力がない」と感じられました。どの時代にに作られて、どういう建物で、どういう光景なのかというのが大切です。最初の2つは、写真からは「古さ」等のことは伝わりますが、後の事は口頭や文章で解説しなければなりません。知識も必要だと、函館をあらためて学び、忘れては復習し新しい知識を入れての繰り返しです。
下の写真は、最近またスナップし撮りおろしのものです。函館の弁天町界隈です。和洋折衷の古い建物があり、モノクロの被写体にもってこいです。このような建物をスナップしながら、歩くと街の魅力が湧いて来ます。