毎年、今頃(といっても今日行われいるかも)行われている北海道上の国町にある、「夷王山(いおうざん)」にある神社のお祭りです。
前日の宵宮際では、松明を持ち上ノ国八幡宮から歩いて夷王山神社まで登り、神事が行われ神楽が奏上されます。
付近には勝山館という、和人が北海道に住んだ証となる遺跡があります。この館というのは、和人居住地ということが考えられましたが、ここではアイヌの人々が使っていた500点余の骨角器が出土していることで、混住していたと考えられる貴重な遺跡です。この「上ノ国」という所は、北海道の歴史の始めを見れる場所です。
写真は、神楽舞の写真です。
日本海が望めるこの夷王山神社で、毎年神楽舞が奏上されます。「三番叟」という舞いで、松前神楽と付ける面が同じで演目名も同じでありますが、舞い方と楽(音楽)が異なります。この神楽舞の面白い所です。松前神楽と檜山方面で行われている神楽は、名称や道具も非常に似ており、どのように伝えられて来たかは謎が多い所ではあります。
北海道の歴史は、屯田兵からではないことも知ることにより、より道南地方の歴史を味わってもらいたいと思います。