全国的に民謡の「江差追分」で有名な、江差町にある建物です。
にしん漁で盛んだった時代に、作られた住宅です。
家屋は、当時江差と北陸を往復していた北前船で運んできた笏谷石(しゃくだにいし)を積み上げた土台に、総ヒノキアスナロ(ヒバ)切妻造りの大きな二階建ての母屋、さらに母屋から浜側まで文庫倉、下の倉、ハネ出しまで続く通り庭株式で当時の問屋建築の代表的な造りとなっています。
大正初期に大橋家から中村米吉が譲り受け、昭和46年に重要文化財に指定され、さらに昭和49年に中村家より町に寄贈。昭和57年に修復が完成し一般に公開しています。
江差町でニシン漁無くしては語れない建物です。
この中で、ゆっくりと佇むと、何処か遠い所でヤン衆たちの労働歌や、この住宅に出入りしている人の声が聞こえてきそうな雰囲気です。
聞こえてきそうな雰囲気の写真をと、モノクロで表現してみました。