北海道の風景

【せたな町】太田神社「定灯篭」

今年も太田神社例祭の宵宮祭に、本殿まで参拝してまいりました。
本当に道のりは険しく、休み休みしながら、おおよそ1時間で本殿前の最後の難関まで到着しました。躊躇して、なかなか登れませんでしたが、なんとか登り参拝して来ました。
 
今回は昨年のものですが、ここの神社の脇にある「定灯篭(じょうとうろう)」です。あまりいい感じの夕景になりませんでしたが、自然はそう簡単ではありませんよね。今年も夕景に恵まれずに、戻って来ました。

太田神社拝殿のすぐ横にある灯台は、1857年(安政4年)に建設された道内最古の灯台。昔から「じょうとうの崎」と呼ばれていた地名の由来を調べるため、地元の高校教諭が古文書を調べ、台座や本体の破片を発見しました。台座の岩に刻まれた碑文から、安芸の国の行者、政四良が奉納したと推測できます。夜に淡くともる灯りが幻想的です。

「北海道桧山振興局」より引用
 
せたな町 太田神社 定灯篭
 

松前藩の祖の武田信広は亨徳3年(1454年)蝦夷地に渡来したが、嵐に見舞われ奥尻島に漂着。奥尻からオオタ海岸に上陸すると、そこに住むアイヌの人たちが、山に向かって一心に拝んでいた。この山にはオオタカモイという神が住み、航海の安全と病災を救ってくれると言う。信広は中腹の岩穴に登り、 神様がすむ岩穴を本殿として鳥居を建立。「太田山権現」の尊号を贈ったと伝えられる。寛文6年(1668年)に円空・寛政元年(1789年)には菅江真澄が参拝。以来、蝦夷地の一大聖地となり、女人禁制の霊場となった。安政4年(1857年)海岸の大岩に、安芸の人が鉄製の灯台を造成し、通る船の航海安全を図った。 近年はパワースポットとしても注目を浴びている。

太田神社は、アイヌのカムイ(神様)にも関係のある聖地なのですね。あまり語られていませんね。
 
2年前のテレビでの仕事から関わり、無事に本殿まで行くことができ、この行事を撮影しに、

「例祭の日にあと2年、本殿まで登ろう」
 
と決めていました。無事に終了しました。
 
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